〇〇フリー、〇〇無添加の話
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こちらのコラムでは、お客様から届いたお悩みや質問を元に成分解説や正しい使用方法をお届けしています🐝
おはようございます🐝
今日は、〇〇フリーや〇〇無添加のお話。
ハニープラス公式通販サイト 店長の鈴木です🐝
いつもハニープラスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
シリコーンが配合されていないシャンプーを、
ノンシリコーンシャンプーや、シリコーンフリーシャンプーと呼びますが、
今日はこの「ノン〇〇」や、「〇〇フリー」に関する話。
「〇〇無添加」ってパターンもありますね。
呼称がバラつくと読みにくくなるので「〇〇フリー」に統一します。
さて、世の中に溢れるほどある「〇〇フリー」ですが、
A 根拠があって「〇〇フリー」としている
B マーケティング視点で「〇〇フリー」としている
C 他商品との差別化のために「〇〇フリー」としている
の3パターンがあるように思います。
順番に解説すると、
A 根拠があって「〇〇フリー」としている パターン
多くは、人によって肌トラブル等を起こす可能性がある特定の原料・成分を配合していないことを謳ったパターンです。
例えば、アルコール(エタノール)や、二重の癖付けをするためのグルーに配合されることが多いラテックスなど。
私自身が、アルコール(エタノール)の配合量が多い化粧水を使うと、口の周りや頬の皮がカサカサと剥けてしまうので、アルコール(エタノール)フリーか入っていても少なそうなものを選んでいます。
シャンプーにおけるサルフェート※も、洗浄力が比較的強めの成分なので人によっては「洗いすぎ状態」になり、地肌のトラブルや髪の傷みの原因になることもあるので、サルフェートフリーをオススメしています。
※ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなど
B マーケティング視点で「〇〇フリー」としている パターン
今まで当たり前のように配合されていたこの成分を配合しないで作った画期的な商品!っという印象を持たせるために「〇〇フリー」としているパターン。
よく見かけるのが「防腐剤フリー」。
防腐剤を配合していないので、鮮度を保つために1回分使い切りサイズにしていますっと聞くと新鮮でフレッシュなイメージもプラスされて、手に取りたくなる…消費者心理をギュッと掴んだ手法です。
最近だと、トリートメントに配合されるカチオン界面活性剤の肌刺激に着目して、「カチオン界面活性剤フリー」を謳った商品もありますが、
洗い流さないトリートメントのカチオン界面活性剤は配合濃度の上限が決められていますし、インバストリートメントも直接地肌につけたり、肌に残ったりしなければ安全に使用できます。
C 他商品との差別化のために「〇〇フリー」としている パターン
Bのパターンと似ていますが、よく見かけるのが数種類の成分を並べて…
パラベン・合成香料・合成着色料・紫外線吸収剤・界面活性剤フリー と書かれているのを見ると、「なんとなくいっぱいフリーですごい!」「無添加コスメが良いって聞くからとにかく無添加が良い!」と言う消費者心理をついて、安心感と優位性を出すパターン。
パラベンフリーだけど、別の防腐成分が配合されていたり、
合成香料や合成着色料が配合されていなくても、香料や着色料が配合されていたり、
100%植物オイルやミネラルオイルに、紫外線吸収剤・界面活性剤フリーと書かれていたり、
「〇〇フリー」だからメリットがあるというわけではなく、単に事実を書いている。
「〇〇フリー」がたくさん書かれていると、悪いものが入っていなそうで安心して使えそうという、
「24種類の植物由来エキス配合」や「12種のオーガニック原料配合」など、色んな種類の原料がたくさん入っているから効果がありそう、と思う気持ちと近い意味合いです。
まとめです。
どのパターンも、「〇〇」という成分を配合していないという事実をアピールしているだけで、薬機法・景品表示法上は問題がありません。
「ノン〇〇」や「〇〇フリー」、「〇〇無添加」等の表示を見た時に、「どうしてこの商品には〇〇が入っていないんだろう??」っと考えてみるのも商品を選ぶポイントです🐝
少しでもお役に立てれば幸いです🐝